長谷川正昭『笑いと癒しの神学』(ヨベル 2.800円)



聖公会(英国国教会の系統に属する教会)の牧師による優れた神学的エッセーだ。現代神学を知るためにも有益な作品だ。長谷川氏は、

<超宗教という視点からイエスの生涯を見ると、そのいちじるしい特徴は聖なるものが狂気によって覆われ、道化によって顕わされ、愚者としての行動に駆り立てられていることである。イエスは「神の道化師」であり、神の愚かさを宣教によって民衆に伝えることが使命であり、その究極的な行き着く先が、十字架の死という結末であった>


と指摘する。評者も同じ認識だ。キリスト教神学は、信者以外にも通じる普通の言葉で語ることが重要である。この課題に長谷川氏は見事に答えている。

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