20180301

辻哲子
み言葉に生かされ
四六判・176頁・1200円+税
ISBN978-4-907486-59-4  C0016

 

書 評  
2018年6月号「本のひろば」
2018年6月号「信徒の友」

 

高齢化に伴う現実的な牧会上の課題が聖書を土台として  
山中正雄師(日本アライアンス教団千葉キリスト教会牧師、精神科医)   

若き日に牧師として召され、高齢に達するまでキリストと教会に仕え続けている女性教職がいます。この書の著者・辻哲子氏です。日本キリスト教団牧師として夫・宣道氏(故人)と共に焼津教会、静岡草深教会で牧会伝道に従事し、全国教会婦人会連合中央委員長、正典研究委員会・ 講師なども務め、同教団の混乱期に教会の秩序と神学的な方向性を示す重要な役割を 果たしてきました。 2001年4月隠退後は娘たちや孫たちと当教会で礼拝生活を共にし、説教や奏楽などの務めも担い、誠実に教会に仕えています。加齢に伴う肉体の衰えと向き合いながら、教派を超えてエネルギッシュな奉仕に励む姿に、周りの人々から驚嘆の眼差しが注がれています。…… さらに千葉キリスト教会は2015年に第二回の会堂建築がなされ 、未定型で流動的な段階から、信仰的に成熟した段階へ進む途上にあります。こうした転換期に当たり、 教会の働きを陰に陽に支えてくれた辻哲子氏に感謝を表し、米寿を祝う企画がなされました。それが本書の出版です。

この書には、すでに出版されている論文に新しい説教・ 講演や俳句なども追加され、著者の信仰・生きざまが鮮明に記されています。教会形成の根幹にかかわる聖書論、説教録だけでなく、高齢化に伴う現実的な牧会上の課題が聖書を土台として正面から論じられています。読者は幅広いテーマについて深く考えさせられ、多くのことを学びとることでしょう。(「はじめに」より)

辻 哲子(つじ・てつこ)
1930年東京・目黒に生まれる。
1947年水沢教会にて受洗。
1948年献身、聖書農学園(現・千葉英和)神学部に入学。
1979年東京神学大学に編入。柏木教会に転会。植村 環、斎藤達也両牧師の指導を受ける。 木岡英三郎氏にオルガン師事
1953東京神学大学卒業。
1953年日本基督教団補教師。私立焼津保育園に勤務。
1954年静岡草深教会伝道師に就任。
1959年静岡英和女学院の聖書科の講師1年勤務。
1964年日本基督教団正教師試験に合格し按手礼を受け、 副牧師に就任。
1979年全国教会婦人会連合中央委員長(第6、 7期)。
1994年静岡草深教会主任担任教師就任式。
2001年静岡草深教会を辞任し隠退。
2001〜 2009年全国教会婦人会連合、婦人献身者ホーム「にじのいえ」 現地担当委員。

現在、千葉在住。 主な著書『差別をめぐって人間を考える』(共著)を新教出版社、 1994年。『牧師・辻 宣道』を刊行(1995年)。『希望の旅路』(共著) を日本キリスト教団出版局(2001年)、DVD『 日本の説教者』(キリスト新聞社、2013年)第1巻に収録。

主な目次
はじめに 
山中正雄(千葉キリスト教会牧師、精神科医) 命のある限り、恵みと慈しみはいつもわたしを追う ― 高齢者の生きがいを求めて ―

1 キリストの勝利の行進/2 あなたがたの目は幸いだ/3 苦しむことも恵みとして/4 ピスガに立ちて/5 すべての人との平和/6 サラの笑い/7 神を賛美せよ/8 キリストが来られるときに/9 老人たちよ、これを聞け/10 キリストを着る/11 最後も犯罪人とともに/12「見えないもの」に目を注ぐ
聖書は 人間の死についてどのように教えているか    

聖書的説教を志向しながら 

講 演  聖書におけるキリスト 

説 教  古きは過ぎ去り、見よ、新しく/神の御心ならば/再臨と神の忍耐  

俳 句

あとがき