201809_001湊晶子 
初代教会と現代

A5 判上製・526 頁・3,500 円+ 税
ISBN978-4-907486-65-5 C0016

 

 

 

教会と国家、信仰と教育、女性と社会―。 生涯をかけて綴った論文集!
日本における女子教育を力強く牽引してきた著者の学問の出発点となった、ローマ帝政下における初期キリスト教研究を第一部に集成。転じて、国際化時代におけるリベラル・アーツの大切さから、女性の自立 と社会参画への道をキリスト教信仰の立場から追求した記念碑的著作。

第一部 ローマ帝国とキリスト教
Ⅰ 古代ローマ本来の宗教意識と初代教会が受けた迫害との相関    
Ⅱ 帝政ローマ下における外来宗教としてのミトラ教とキリスト教
Ⅲ 国家権力に対するキリスト者の取るべき態度に関する聖書の教えと実践
Ⅳ ローマ帝国における「皇帝礼拝」と「皇帝崇拝」
Ⅴ ローマにおける自由人と奴隷の実態
Ⅵ ピレモンへの手紙と解放奴隷オネシモ
Ⅶ 国際的伝道者パウロの現代的意義

第二部 キリト教人格論と日本の教育
Ⅰ 「新渡戸稲造の人格論・Personality」の今日的意義
Ⅱ 新渡戸稲造における「私と公と公共」
Ⅲ グローバル時代を生かす―「公共の精神」と「リベラル・アーツ教育」
Ⅵ 国際化時代における神学教育の課題
Ⅴ 《東京女子大学創立九十周年記念講演》東京女子大学の九十年の歴史とこれから
Ⅵ 新渡戸稲造と砂本貞吉 ─ 日本キリスト教女子教育を支えた男たち
Ⅶ 日本のキリスト教学校の将来像 ─ 課題とビジョン ─

第三部 女性と社会
Ⅰ 教会史上の指導者と女性の働き
(1)プリスカとルターの妻カタリーナ・フォン・ボラ
Ⅱ 教会史上の指導者と女性の働き
(2) ジョン・ウェスレーの母スザンナ
Ⅲ 女性教職の歴史神学的考察
Ⅳ 女性解放の歴史に対する現代キリスト者の対応と責任
Ⅴ フェミニズムと神学の接点 ─ 米国流解放論と日本流自立論にみる
Ⅵ 「キリスト教女子人格教育」の現代的使命
Ⅶ The Mission of Women’s Education Today
Ⅷ Expectations Concerning the Laity in Contemporary Japan
Ⅸ Women’s Jiritsu and Christian Feminism in Japan

著者略歴
1932年生まれ。東京女子大学文学部社会科学科卒業。フルブライト奨学生としてホイートン大学大学院(神学修士)。
NHK教育テレビ英語会話中級講師、ハーバード大学客員研究員、東京基督教大学及び東京女子大学教授を歴任後、東京女子大学学長(2002~2010年)。東京基督教大学名誉教授。
現在広島女学院院長・学長、ワールド・ビジョン・ジャパン及び国際開発救援財団理事。
2005年「第2回新渡戸・南原賞」受賞、2008年ホイートン大学より「名誉卒業生功労賞・名誉博士号」授与、2010年「瑞宝中綬章」受章、2016年「ペスタロッチー教育賞」受賞。

主な著書:『キリスト者と国家』(聖書図書刊行会)、『女性のほんとうのひとり立ち』(いのちのことば社)、『新渡戸稲造と妻メリー ― 教育者・平和主義者として』(キリスト新聞社)『女性を生きる』(角川書店)、『国際社会で活躍した日本人』共著(弘文堂)、『公共哲学 ― 宗教から考える公共性』共著(東京大学出版会)、『聖書は何と語っているでしょう―「生きること」「死ぬこと」そうして「永遠に生きること」』(ヨベル)など。