佐藤全弘[著]聖名(みな)のゆえに軛(くびき)負う私―藤井 武記念講演集Ⅱ

20191223_002佐藤全弘[著]
聖名(みな)のゆえに軛(くびき)負う私―藤井 武記念講演集Ⅱ

四六判・444 頁・本体2,500 円
ISBN978-4-907486-99-0 C0016

書 評
2020年6月号「本のひろば」

神から大いなる実験を課せられた人。 慟哭と歓喜が身体を交差する人間宇宙!

無教会の内村鑑三の高弟にして、42 年の生涯を孤高の預言者の如く駆け抜けた藤井 武。
その凝縮されたキリスト教思想を「武士道」「永世観」「摂理論」「歴史観」などをキーワードに読み解いた藤井 武講演集第Ⅱ巻!新発見された書簡から浮かび上がる義弟 矢内原忠雄との関係など、興味尽きない内容も収録

 

佐藤全弘(さとう・まさひろ)略歴

1931 年、大阪市に生まれる。1943 年、大阪府立堺中学校入学。1949 年三国ヶ丘高校卒業。
1953 年、大阪市立大学法文学部文学科卒業( 哲学専攻)。1959 年、大阪市立大学大学院博士課程単位取得。
1954 年から1963 年まで、大阪市立の定時制高校に勤務。
1963 年、大阪市立大学助手。
1979 年、大阪市立大学教授。
1994 年、大阪市立大学定年退職後、関西外国語大学教授。
1994 年、大阪市立大学名誉教授。2000 年、関西外国語大学退職。
現在:愛農高校後援会会長;愛農学園高枝理事、キリスト教愛真高校理事:財団法人三愛教育振興会理事;新渡戸基金教育部会長。

 著書:『カント歴史哲学の研究』『藤井武研究』『矢内原忠雄と日本精神』『新渡戸稲造―生涯と思想』『新渡戸稲造の信仰と理想」『新渡戸棚造の世界』 『日本のこころと「武士道」』『クリスマス講話』ほか。訳書:『武士道』ほか多数。『新渡戸稲造全集(全23 巻と別巻2巻)』編集委員。 

主な目次

はしがき
十一 旧約の日本 ─ 藤井 武と武士道
十二 藤井 武とフランチェスコ
十三 藤井 武とマルクシズム
十四 藤井 武とルーテル
十五 夕にわが妻死ねり ── 藤井喬のぶ子こ と藤井 武
十六 藤井 武の永生観
十七 藤井 武の摂理論
十八 藤井 武の歴史観 ─ 五つの歴史観と比べて
十九 信仰と生活 ─ 新発見の藤井 武・喬子の手紙から