西谷幸介[著] 母子の情愛 ―「 日本教」の極点

20200306

日本基督教団 戸山教会主任牧師、
青山学院大学名誉教授 西谷幸介[著]
母子の情愛 ―「 日本教」の極点

新書判・208 頁・1,100 円
ISBN978-4-909871-06-0 C0216

書 評

 

 

観音様を悲しみの母として描く国、それが日本。

日本人の究極の民族特性を<母性原理社会>と捉え、その核に<母子の情愛>があるとの洞察から論じられた新・日本人論。基督教教育に長年携わってきた著者が、いかなる宗教をも包摂してしまう巨大な価値観としての「日本教」の解析に挑む!宣教論への貢献にも期待できる好著。山本七平、森有正ら代表的な人々との対話を重ねながら解析をすすめていく。

著者プロフィール

1950年、佐賀県生まれ。1980年、東京神学大学大学院博士課程終了。1986〜88年、スイス・バーゼル大学神学部留学(97年、Dr.theol.取得)。東北学院大学文学部教授、青山学院大学 専門職大学院国際マネジメント研究科教授、同大学院宗教主任を経て、現在、日本基督教団 富山協会主任牧師、青山学院大学名誉教授。

著書;「ニーバーとろまどかの歴史神学ーその社会倫理的意義」(ヨルダン社、1996)、Niebuhr,Hromadka,Troeltschmand Barth:The Significance of Theology of History for Christian Social Ethics(New York:Peter Lang Publishing 1999)、『十字架の7つの言葉』(初版:ヨルダン社、1999、改定新版;ヨベル、2015)、『宗教間対話と原理主義の克服』(新教出版社、2004)、Understanding Japaniseness:A Fresh Look at Nipponjinron through”Maternal-filial Affection”(Hamilton Books,2017)、『教育的伝道ー日本の基督教学校の使命』(ヨベル、2018)他。

訳書:W・パネンベルク『現代キリスト教の霊性』(教文館、1987)、W・グロール『トレンチとバルト』(教文館、1991)、J・M・ロッホマン『駆けよってくださる紙』(新教出版社、2000)、R・R・ニーバー『復活と歴史的理性』(新教出版社、2009)、A・リチャードソン『仕事と人間』(新教出版社、2012)他。

主な目次

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